【KAWASEMI Liteの基本操作】セレクト問題を使いこなす
2023年6月26日 | KAWASEMI Lite
本コラムは「KAWASEMI Lite」の基本的な機能の使い方や、「KAWASEMI Lite」の機能を使いこなしている先生方のテクニックをご紹介します。今回は「セレクト問題を使いこなす」です。
実はKAWASEMI Liteには、すぐに使えるプリントがあるのをご存知でしょうか。自由に問題を組み合わせてオリジナル教材を生み出せるのが「肝」ですが、困った時に使える既成のプリントも用意しています。
今回はそのセレクト問題がどういったものか、使い方や具体的な使用例をご紹介いたします。
もくじ
セレクト問題とは
KAWASEMI Liteは、世に存在する教材だけでは対応がしにくい部分を補うような役割を果たすためのシステムとしてリリースされました。コンテンツとしては入試問題のみではありますが、「生徒のニーズに応じて自由にプリントがつくれる」「時短につながった」などのお声をいただいていました。
そんなある日「出来上がっているプリントはないのか?」というお声をいただきました。話をよく聞いてみると、下記のようなご意見をいただいたのです。
- 「入試問題のような良問での教材がたくさんほしいがつくる時間がない」
- 「普段はプリントをつくっているが、時々つくる時間がないときがある」
- 「急にやることがなくなったという生徒が現れる」
もっとお役に立てるなら、ということで新たにつくったのがセレクト問題です。
セレクト問題は、編集部で問題をセレクトしてプリントとしてすぐに使える状態にしてあります。実際にリリースしてみると、その使い方は様々でこちらが想定していなかった利用方法などもありました。後ほどご紹介いたします。
セレクト問題の種類
現時点の各コースのラインナップは以下の通りです。まだまだすべてのニーズに答えられるほどのアイテムはございません。ただ、問題を複数選ぶ手間などは不要です。単元別演習以外は、ニッチなニーズに対応したものが多いので、ピンポイントでお役立ていただければ幸いです。タイトルだけではピンと来ないものもあるかと思いますので、ぜひ中身をお確かめください。
※ご契約コースのものが表示されます。
セレクト問題プリントの作り方
① ログイン後、右端の「セレクト問題」と書かれたタブをクリック
② 一覧から使いたいセレクト問題をクリック
その中で、さらに「章」、「節」と細かく別れているので、適切なものを選択する。
③ 内容を確認し、「PDFを作成」
ここからはいつも通りの作業になります。
④ 「問題PDFをダウンロード」「解答PDFをダウンロード」して印刷をする
セレクト問題は問題の一部を入れ替えることはできません。また、ダウンロードしたセレクト問題のプリントは、トップ画面のプリント一覧に履歴として残ります。しかし、編集することはできません。
セレクト問題の使い方
「単元別演習」を例にご紹介します。
リリースした当初は「つくる手間を削減できれば」という思いで作成をしました。しかし、実際に使われている先生方のお話を聞くと、様々な使われ方をしていただいております。各学習塾の方針が異なるので、まったく同じ真似はできないと思いますが、貴塾に合う形でうまく使える方法のヒントになれば幸いです。
メイン教材として使用する
メイン教材として使用しておられる塾があります。単元の区切りが学校の教科書とは異なるので、どのように上手く合わせるかという問題があります。
学校の教科書に合わせて進めるならば、数学・理科だけに絞って使用するのがよいでしょう。そうではなく、学年という概念にとらわれず年間のカリキュラムをセレクト問題の単元で決めてしまうのも1つの方法です。
上記の問題がクリアできれば、1つの単元でのプリントは複数あります。授業用、宿題用、上位には発展を利用し、さらに数週間後はテストにも利用できます。生徒個々の弱点は、弱点を補強するオリジナルプリントを作成してフォローします。
大量の問題演習の教材として使用する
入試直前の時期などに、単元別演習の問題をある一定量させることを目標にした使い方です。スタートとゴールを明確に設定します。すべての単元をこなすことを目標にするのもよいでしょうし、生徒ごとに苦手な単元を各科目10個ずつ挙げて取り組ませるのもよいでしょう。生徒間で競わせるのもよいかもしれません。
大量の問題演習は、実施したい気持ちはありますが、教材の準備が大変なためにためらいがちです。しかし、セレクト問題をうまく使えばためらう必要はありません。時期と個々の生徒のキャパを見極めながら最大限の力を引き出すツールとしてお使いいただけます。
講習・スポット教材として使用する
春期講習や夏期講習などで「本来強化したい単元がすべて入った教材が見つからない」という経験はないでしょうか?この単元は使わない…でも他にないからこれを使うしかない。でもそんな妥協は必要ありません。ないならつくればいいのです。でも、一からつくるとなると大変です。
これが簡単にできるのがカワセミライトです。セレクト問題を使えば必要な単元をピックアップするだけで、簡単に教材がつくれます。
個別に対応する場合にも、必要な単元だけを組み合わせることができます。集中講座で自分の苦手な単元だけを取り組ませてくれる塾は魅力的じゃないですか!そんな他にはない学習塾の形をつくることが可能になります。
弱点強化教材として使用する
生徒からの苦手単元の告白は突然訪れます。これは暗に何か対策をして欲しいというメッセージでもあります。もちろんこれまでに苦手意識はあったのですが、それを言い出すタイミングを失っていて、ふとした瞬間にそれを言い出すものです。次の実力テストの範囲に入ったとかのタイミングで。でも、急に言われても教材は準備できません。
得てして状況はどの生徒も同じなので、言い出すタイミングもほぼ同じ。しかも、異なる単元で。連鎖的にみんなが思い思いに言い出すと先生もパニックです。
でも、セレクト問題があれば対応可能です。そして、単元別演習が活用できます。生徒の苦手に合わせてプリントを印刷するだけ。その間に追加の教材も準備できます。
まとめ
経験のある先生であれば、生徒のふとした問いかけに瞬時に答えることができるでしょう。しかし、話を聞いて理解する行為は単なるインプットに過ぎません。インプットした内容をアウトプットすることで、より理解が深まります。そして、アウトプットするために必要なのが教材です。
教材の準備を瞬時にするのは、経験があっても比較的困難です。すべての単元のさまざまな教材をすぐに引き出せる状態で管理されている方がいらっしゃれば素晴らしいことですし、商品にすることもできるでしょう!しかし、なかなか教材の作成にそこまで時間が割けないのが現状です。
いつでもほしい教材がすぐに引き出せるカワセミライトを常に手元においておくのはいかがでしょうか。