【府県別】関西の中学入試の受験者数と倍率の推移[2020年~2024年]
2024年10月31日 | お役立ち情報
弊社が発行する中学入試赤本全校について,受験者の推移を集計、府県別にまとめました。
一部赤本を発行していない中学校もありますので,全校の状況ではないことを予めご了承ください。
ご覧になられる先生方の参考になれば幸いです。
もくじ
① 概 況
近畿2府4県全体でみると,2021年,2022年と減少傾向。直近2年はやや回復傾向です。
- 滋賀県:そもそもの母数が少なく,年毎の変動が大きい。2024年は前年比87.7%と大幅減。
- 京都府:2021年,2022年と減少したが,直近2年は微増。
- 大阪府:2021年に減少したが,2022年以降は増加傾向。
- 兵庫県:2023年までの4年間はじわじわと減少。2024年はなんとか前年クリア。
- 奈良県:2023年に前年比105.3%と増加したが,2024年は微減。
- 和歌山県:2022年,2023年と大幅に減少したが,2024年は105.4%と盛り返した。
② 府県別受験者数上位校
府県別に2024年受験者数の多い学校をランキング形式で並べてみました。京都府,大阪府,兵庫県上位10校,学校数が少ない滋賀県は上位3校,奈良県,和歌山県についてはそれぞれ上位5校を表示しました。
【滋賀県の受験者数上位校】
【京都府の受験者数上位校】
【大阪府の受験者数上位校】
【兵庫県の受験者数上位校】
【奈良県の受験者数上位校】
【和歌山県の受験者数上位校】
③ 受験者数が増加した上位の中学校
受験者数が前年比110%以上増加した学校は以下のとおりです。近畿圏全体で24校が該当しました。(ただし,2024年の受験者数が100人未満の学校は除外しました。)
④ 受験者数が2年連続増加している中学校
最後に受験者数が直近の2年連続して増加している学校を抽出してみました。近畿圏全体で19校が該当しました。
⑤ 最後に
各年度の小学6年生の生徒数の推移は以下の通りで、確実にその数が減っていることを確認できます。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)
この数の推移に対して、最初に示した受験者全体の数をあてると、近畿2府4県の生徒総数における受験者の割合は以下の通りです。
最初に示した受験者全体の数は延べ人数です。したがって、実質的な受験者の割合(非受験者に対する受験者の割合)が増えていると推測することができますが、1人の受験回数(併願で受ける試験の回数)が増えていると推測することもできます。少し興味深い数字でしたのでピックアップしてみました。
皆様なりの分析の資料としてお使いください。
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