神奈川県の某学習塾で中学入試部門の統括責任者を歴任。現在は、中学受験国語専門塾の中学受験PREX代表をつとめる傍ら、首都圏模試での講演や執筆、中学受験に関する書籍を出版、教育コンサルタント・学習アドバイザーとしても活躍されている渋田隆之様にお話をお聞きしました。

中学受験PREXはどのような学習塾ですか？

小５、小６を対象に基本的には国語のみを教えている学習塾です。ただ、算数オリンピックや、天声人語の書き写しなど、論理的思考力を鍛えたるための取り組みは総合的におこなっています。

集中講座の期間は他塾に通われる子供たちも多いので、通しでのカリキュラムが組めません。だから、完全１対１のマンツーマンでやっているのも特徴です。集中講座は稼ぎ時ですが、カリキュラムを組んで行うような授業はあえてやっていません。大手の学習塾ではできないような、でもやらなければいけないことを中心に行っています。

KAWASEMI Liteをどのように活用されていますか？

入試問題のトレンドを追う

国語の文章にはトレンドがありますよね。最近の文章、いわゆる令和の時代の文章はAIとかChatGPTとか、平成の時代にはあまり聞かなかった新しい言葉がどんどん入ってきています。

こういった言葉に対して子どもたちは前提知識がありません。そんな状態で入試本番に臨み、令和時代の文章に直面すればもうアウトです。ですから、事前にそういったことを教えています。知識として知っているだけで対策ができるからです。そのために、直近の問題からキーワードが入った問題を集めて使っています。

動画とセットでより深い学びを提供する

昭和時代の文章や、動物系・植物系の文章もやはり子どもたちは前提知識がないので読めません。もちろんそういった文章をカワセミライトから集めていますが、動画とセットで中身や背景を理解させた上で演習したりします。「Youtube」などでもそういったフリーコンテンツがたくさんあるので活用すると非常に便利です。

高校入試の問題も扱う

中学入試の専門塾ですが、カワセミライトの高校入試も契約させてもらっています。なぜなら、公立高校の入試問題は非常にいいものが多いからです。実際に神奈川県の公立高校で出た文章が中学入試でもでています。おそらく逆もしかりだと思いますので、そこは境界なくあつかっているというのが現状です。

また、公立高校の入試問題は選択式の問題が多いので、選択問題の考え方や解き方に特化した授業も組みやすいですね。

大手学習塾ではやりにくいことをする

大手の学習塾に限ることではありませんが、ある程度の規模の学習塾になると年間のカリキュラムや１コマの時間も決まっています。

また、既存のテキストではページの制限があり、何ページもある文章問題は取り扱いが少ない。

そうなると、どうしても長い文章が弱点になってしまいます。もし、長い文章問題を扱えたとしても、決まった時間の中でしっかりと解説することは不可能です。しかし、実際の入試ではそういった文章も出題されます。本来はしっかりとした対策が必要ですが、諸般の事情から対策できないといった実情があります。

カワセミライトは実際の入試問題を収録しています。だから、長い文章問題が豊富で非常に重宝しています。

最後に

トレンドを追い、動画とセットで理解を深め、良問であれば中学・高校の垣根なく取り扱う。こういった取り組みを重ねることで、格段に子どもたちの理解度があがります。そのためのコンテンツが揃っているカワセミライトは非常に助かっています。

プリント教材作成システム KAWASEMI Liteとは

中学校・高校入試向け過去問題集「赤本」の英俊社が提供する、オンラインのプリント教材作成システム。約25万問以上の入試問題データベースから必要な問題を選ぶだけで、簡単スピーディーにプリント教材を作成できるため、よりきめ細かな学習指導が可能になります。